2009年2月27日金曜日
シャンブル【初回生産限定盤】 ユニコーン
10代の頃、リアルタイムでユニコーンを聞いていたけど、正直「民生が作った民生が歌っている曲だけ聞きたいなー」と思っていた。
ビートルズのように、メンバー各自が曲を作って唄うのはいいんだけど、なんというか楽曲のクオリティにばらつきがあるような気がしていた。
それが、悪くいえばオフザケ感というか、内輪的な雰囲気ばかり強めていたような印象であった(もちろんこれはこれで魅力なんでしょうが)。
16年の時を経て、今回の「シャンブル」を聞いてみた。
結論から言えば、音楽的にすさまじくレベルアップしていると思う。
特にアレンジや音の厚みがすごい。この辺は最新の奥田民生のアルバムに通じるものがある。すごくプロフェッショナルなサウンドデザイン。
この高次元で融合したバンドサウンドが、誰の曲であろうと、「ユニコーンしか出せない」音に統一感を持たせて仕上げている。
誰の曲でも、各自が「自分の曲」として向き合った産物であると思われる(この辺はDVDでも垣間見えます)。
そして、成熟した大人(おっさん)ならではの深みというか矜持というか人生経験の厚みが、音に、歌詞に反映されている。
20代の頃にありがちな自己顕示の裏返しの「照れ」のようなものが薄まり、「まっすぐ」勝負している感じ。
今回の再結成はそういった意味で単なる回顧主義のリバイバルではなく現在進行形のバンドとして、新しい魅力を提示していると言えよう。
ちょうどYMOのように。
民生はもちろん、今回は特に阿部義晴の楽曲のクオリティが素晴らしいと思う。
以前はなんだかんだいって「奥田民生とその他」のニュアンスが強かった。
今回は「はじめて」真のコラボレーションを表現できたアルバムとは言えないか。
ただ、個人的には中盤の曲数がもう少し少なくても良かった気がするが。
なにはともあれ、少なくとも僕は、たぶんずっとコレを待っていたような気がする。
こんな風に、今しか鳴らせないアルバムを作ってくれて、嬉しい。
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